2017年03月27日

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦

浜口史郎さんの音楽を映像とともに見たくなったので
数年ぶりにクレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦を見ました。

前回の記事にて、みんなが印象的なシーンに浜口さんの音楽が使われていると書きましたが、
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!サウンドトラック大全集」
に合わせてどのシーンで流れるかちょっと考察含め解説します。


井尻又兵衛見参

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廉姫としんのすけたちが野盗に襲われるところに
又兵衛が颯爽と駆け付けるところで流れます。

幼馴染で身分の違いは有れどもお互いに好意を寄せている。
いつも城の櫓の上で又兵衛が青空を見つめているのは、
かなわぬ恋を切なく感じていて心情を察せまいとしているのか?
一方、廉姫は身分の違いがなければ好きな人と結ばれるのか?
二人のすれ違いの中、お互いの思いが交わるシーンです。


お助け信之介

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戦の中又兵衛が気になり館を飛び出たしんのすけをひろしが追いかけるシーン
合戦描写は当時のミリタリー雑誌で取り上げられるほどよく描かれています。
自分の目の前で合戦が起きているのを実感してしまい足がすくむひろしだが、
恐怖をものともしないで又兵衛を探しに行く息子しんのすけを見て戦場に駆け出す父ひろし
この駆け出したところから音楽が盛り上がるところが、ひろしの心情にすごくマッチしていると思う


馬廻衆・真柄太郎左衛門

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左の赤備えが馬廻衆の真柄太郎左衛門、それに対するは鬼の井尻と謳われた井尻又兵衛由俊
本編のクライマックスの一騎打ちシーンです。
ここから野原一家が相手の総大将の大蔵井高虎を打ち取るまで
単身逃げ出そうとする高虎に対し、逃げるな!と制止するしんのすけが印象的なシーンでもあります。


金打の馬手差し

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読みは「きんちょうのめてざし」
この映画で一番有名なシーンです。
合戦後撃たれた又兵衛がこの馬手差しを使わなくてよかった・・・と言いながら最後の力を振り絞りしんのすけに譲る
そんな印象的なシーンですが、
実は曲自体結構長くて、場面が切り替わった後

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しんのすけが「きんちょう」と言いながら金打するシーンまで流れています。
悲しそうな廉姫を見て思わず、又兵衛との約束を破りそうになるが、
廉姫の言葉で思い直し、再び金打をする5歳児とは思えないシーンです。


青空侍

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ラストシーンのしんのすけが「おじさんの旗だ!」と言ったシーン
よく見るとこのシーンでひろしとみさえが泣いている
大人と子供で捉え方が違うため、このシーンで泣くのは大人の方が断然多いと思います。
ひろしとみさえが涙ぐむところで音楽も盛り上がり、最後廉姫の「おい、青空侍・・・」のセリフで終わる、
この映画のラストにふさわしい音楽です。
また、冒頭のシーンとは違いどこか晴れやかな顔になった廉姫が印象的です。

見直してから考えたのですが、
冒頭のシーンとラストシーンの廉姫は時間的に同じ時期であること
冒頭シーンでは「しんのすけが来ない時間軸」によって
又兵衛が物語序盤の隣国との合戦で戦死し、時を同じくして高虎からの求婚がありそれに応じた。
好きだった人を亡くし自分の思い通りの結婚も出来ない
幼馴染の又兵衛との思い出の場所で一人物思いにふける。
それに対し、
ラストシーンでは、結局は好きだった人を亡くしてはしまったが
これからの事を自分で決めて前に進もうとする廉姫
構図は同じでも考えていることは違うのではないだろうか?

もちろん、この映画の実写化「BALLAD 名もなき恋のうた」も観ましたが、
クレヨンしんちゃんが『大人が見ても楽しめる作品』に対し、時代劇と言うよりは「水の旅人」や「ジュブナイル」のような立ち位置の『子供向け映画(ジュブナイル映画)』な印象でした。
個人的には仁右衛門の息子の文四郎が生きているのは意外な展開で感動しましたが、
総大将高虎自らが一騎打ちをするのは「やり手だが卑劣なところがある」元の高虎像からかけ離れている気がする。
むしろ実写版だと「高虎様」と言いたいくらい良い人に描かれすぎているような気がします。
そして何よりラストシーンの『石碑』で思わず苦笑いしてしまった。
posted by MaRio at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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